海外研修

研修制度・留学について

「大学の語学研修に参加する。」「業者のパックを利用する。」「公的機関を通して手続きをする。」など、中国留学の方法は様々ですが、いずれにせよ、「中国に留学したいけど…」といった、何かモヤモヤしたものがあるものです。そんな留学に関する疑問や不安をすっきり解消できるページです。

研修単位取得を目指して春・夏のSFC中国語研修に参加を決めた人は、本人+保護者の誓約書をSFC事務に提出することが義務付けられています。誓約書 はSFC-HPからダウンロードして自分で提出することになっていますから、忘れずに提出してください。提出がないと単位を申請しても取得できません。

「SFC の中国語短期研修」について

概要

SFCの中国語では北京大学(4単位)、台湾師範大学(台北)(2単位)の2大学で中国語短期研修を実施しています。これらの研修で一定の成果を修め、研修修了証明書を取得した学生は、翌学期に研修科目の履修申告ができます。その場合は翌学期の授業開始直前に行われる「科挙」を受験してください。研修単位を申告した人は、この科挙の点数でA~Cの評価がつきますから必ず科挙を受験してください。学期末に4単位もしくは2単位取得できます。

毎日みっちり中国語を中国人の先生に学び、大都市北京・台北を自らの目で見て、中国を実感する有意義な研修です。定員はありません。このチャンスを利用して、SFCで学んだ中国語を駆使して、実際に使えるという実感を得て来てください。もうワンステップ、実力アップできると確信します。SFCに戻って、更にその上の科目を学ぶことで、中国語がしっかりとしたものになり、必ずや、将来の役に立つでしょう。それぞれの研修の特徴を掴んで、自分に合った研修を選んで申し込んでください。

研修単位の申請について

春・夏研修に参加して研修修了証を取得した人は、次の学期に研修単位を申請できます。

研修単位は、修了証があれば申請できますが、成績評価はA~C評価がつきます。このA~C評価は、学期の授業開始直前に実施される中国語資格試験「科挙」の成績によって決まります。

研修単位を申請する人は、必ずこの「科挙」を受験してください。未受験だと、履修申告をしても、D評価がついてしまい、単位が取得できません。

研修で獲得した中国語力を、「科挙」で発揮して、いい成績をとってください!

中国留学したい人のための留学Q&A

注:(ここに掲載された内容は、先生方や先輩方の過去の経験をまとめたものです。現在とは状況が異なる可能性もありますので注意してください)

Q:語学留学する大学はどのように決めたら良いでしょうか。大学選びのポイントがあったら、教えてください。

まず、語学そのものが目的なのだとしたら、極力北京市内の大学を選ぶこと。次に重要なのは、宿舎を含めた生活設備。贅沢を言えば、夏休みにでも一度旅行に行って、各大学の宿舎を偵察しておくのがいいでしょう。それが無理なら、北京で長期留学中の先輩とでも連絡をとって、各大学の評判を聞いてみることです。第三に授業の充実度。これは、なかなか情報がありません。やはり先輩に聞いてみること。それと、なるべく有名大学にしておいた方が、一般論として無難です。これもあくまで一般論ですが、語言・外語系の大学(学院)は、最近あまりいい噂を聞きません。第四に、交通の便。北京大学は街に出るまで1時間かかりますが、20分で出られる大学もあり、街にどんどん繰り出したいと思っている人にとっては、結構大きなポイントです。

Q:大学で学んでいる北京語を勉強したいのですが、どの都市へ行くのがいいでしょうか。

まず最初に言っておきますが、皆さんが学んでいる言語は「普通話」であって、「北京語」ではありません。両者の違いは、日本における「標準語」と「江戸っ子弁」の違いに相当します。もし「普通話」を学びたいなら、北京が一番でしょう。北京人は普段「北京語」を話しますが、「北京語」と「普通話」は音韻体系が極めて近いので、北京人の話す「普通話」の方が、他都市の「普通話」よりも、一般に標準音に近いのです。

Q:個人で留学したいのですが、中国の治安が気になります。避けたほうが良い都市はありますか。

どの国でもそうですが、犯罪の陰には「貧富の差」という問題があります。従って、皆さんが金持ちに見える街ほど、一般には危険であると言えます。この理屈から言うと、内陸(中西部)は危険度が高いということになります。また、南方は、ビルマと国境を接する「黄金の三角地帯」や、改革開放による風紀の乱れもありますので、北方より治安が悪くなる傾向があります。以上の点から考えると、北京、天津、大連、上海あたりが無難、ということになるでしょうか。但し、都市による治安の差は、それほど大きくありません。北京にも、「浙江街」などと呼ばれる出稼ぎ労働者のスラム街があり、地元警察すら敬遠しているということです。ですから最終的には、治安がどうこうということよりも、あなたが何をしたいかの方が、重要です。例えば、言葉だけ学びたいなら北京、考古学に関心があるなら西安、経済に関心があるなら上海、少数民族問題に関心があるなら雲南・・・といった具合です。それと、中国は世界的水準から言ったら、かなり治安のいい国です。外国に行く以上、最低限の警戒心は持つべきでしょうが、アメリカあたりに行くよりは安全ですよ。

Q:長期留学をしたいのですが、留学の手続きを行うにはどうしたらいいですか。

その大学に知り合いの先生でもいないかぎり、単独で交渉するのはほぼ不可能です。公的機関(文部省など)や業者を通じての交渉になります。なお、SFCに対して「留学届」を提出し、帰国後単位申請をする用意がある場合には、必ず公的機関を通じて留学して下さい。私費留学だと、留学扱いの認定が、難しくなる場合があります。それと、必ず「普通進修生」という身分で留学すること。中国語の学習だけを目的とした「漢語進修生」は、原則として外国語として設置されている科目の単位申請しかできません。公的機関の留学については、三田の国際センターに資料があります。中国は9月入学ですが、9月からの留学を考えているなら、遅くもその年の1月中旬くらいまでに国際センターに行っておかないと、手続きが間に合いません。

上海華東師範大学は日本に出先機関があり、業者などを通さず、直接交渉することが可能です。私も単独交渉で留学しました。

Q:留学中に、中国国内旅行もしてみたいのですが、注意すべきことはありますか。

国内旅行については、「少なくとも出発の3日前に、旅行社で切符を手配すること。」それが一番重要です。例えば、北京→西安→成都という旅行をするとします。北京から西安についたら、すぐに西安のホテルにある旅行社で、成都行きのチケットを手配することです。よほど運がよければ、次の日のチケットがありますが、普通は3日後くらいのチケットしかありません。つまり、西安で3日滞在しなければならないわけです。「どの街でも、着いたらすぐにチケットを手配し、それでもその街を出るのに、平均3日かかる。」これが中国旅行の掟です。日本のように、「みどりの窓口ですぐに切符がでる」という社会ではありませんので、余裕を持ったプランが必要です。

Q:(先生方に)留学の推薦状を書いていただきたいのですが

毎年1月頃になると、長期留学に関する問い合わせが急増します。特に、中国政府の奨学金による招聘留学については、毎年人気があつまって、推薦書の依頼がよく舞い込みます。勿論、できる限り書いてあげたいのですが、

  • 1)外国語関係の先生ばかりが書くと募集側の心象がよくないこと
    2)提出期限に余裕がないと、書けない場合がある

ことから、今長期留学を考えている人は、推薦状を依頼する場合のことを考えて、なるべく早めに決断してください。そうでないと推薦状が書けないこともありますので、注意してください。

また、残念ながらSFCには中国留学に関してあまりまとまった情報源はありませんので各自で情報を集めるようにしてください。

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